遥か先を見据えて・・・・・

　昨日の荒天が嘘のような穏やかで爽やかな朝。あれこれ考えながら散歩をするにはベストコンディションであった（体を通り抜ける風が心地よい冷たさで気持ち良かった）。
 
　今朝は、昨日の試合を冷静に振り返りながら歩いたが、第１２期生の成長を止めている大きな要因と自分がチームを率いるものとして如何に未熟者であるかという事を再認識した。
 
　２週間前のカップ戦に臨む姿勢を見てはっきりと考え方を決めたはずなのに、未だに「次こそは・・・・・」と期待している自分がいる（監督が揺れたら上手くいくはずがない）。
 
　昨日も、ピンチを救ってくれたのは“新たな希望”。最も小柄で最も頑張っているＯＨと第１３期生キャプテンの両名である（チーム全体が落ち着き、明らかに流れが変わった）。
 
　“決断”が遅れたのは、先に書いた通りの未練がましい期待。昨日ほど、自分の責任を感じた試合はなかった。何を狙って方向転換を図ったのか・・・・・。本当に未熟者である。
 
　しかし、少しずつだが良い方向へ変わっているのも事実。強い要求を出せるようになった選手や、「自分がやらなければ」と主体性を持ってプレーできる選手が確実に増えている。
 
　１０番を背負う“あと１歩”が踏み出せない悩める選手も、交代させられた直後にベンチから一生懸命ピッチに向かって声を出していた（今まで見られなかった光景である）。
 
　第１２期生は、全員気付いている。足りない事も、やらなければならない事も・・・・・。そして、私も気付いている。だからこそ、はっきりと“決断”しなければならない事を・・・・・。
 
　試合が１ヶ月後に延期された事は、ファルベンイレブンにとってかなり大きな出来事になるだろう。選手にとっては“変わる”チャンスだし、私にとっても“変える”チャンスである。
 
　テコ入れする為には、心を鬼にしなければならない。ファルベンイレブンの｛夏｝は、そして｛人生｝はこれからである。目先の勝利ではなく、遥か先を見据えて指揮を執りたい。