火曜日の練習（４）

　今日は、練習中にちょっとした事件があった。２週間前から取り組んでいる“１対１の守備”の練習に励んでいると、どこからともなく「すいませ～ん・・・・・すいませ～ん・・・・・」という声がする。

　声がする方向を見ると、犬の散歩中と思われる年配の女性がこちらに向かって声を掛けている。よく聞いてみると、「すいませ～ん・・・・・火事が・・・・・煙が・・・・・」という内容であった。

　女性が指を差している方向に目を向けると、確かに煙が上がっている。急いで駆けつけると、ごく小規模（庭で行う焚き火程度）であったが枯葉などに火が燃え移っていた。

　明らかに火がついてからあまり時間が経っていない状態だったので、すぐに辺りを見回してみたが不審者は発見できなかった。

　とりあえず、練習用の三角コーンに水を注いでくるように選手達へ指示を出し消火活動を行った。『ちびっこ消防団』の迅速な行動のおかげで、被害が拡大する事無く火を消し止める事が出来た。

　現場にマッチや新聞紙があったので、念のために“１１０番通報”してみた。「小規模な小火で消火済み」と言う事を伝えたので、近くの派出所から１～２人の警官が来ると思ったらえらい騒ぎになってしまった。

　パトカーやサイレンを鳴らした消防車が現れ、警官と消防官が合わせて１０人位来てしまった。何事かと思った近所の野次馬達も集まり大変であった。

　通報者という事で、警官に状況を説明して名前・住所・電話番号などを聞かれた。ようやく終わったと思いきや、今度は消防官に全く同じ事を繰り返し説明する事になり、やはり名前・住所・電話番号を聞かれた。

　何事もなかったので良かったが、軽い悪戯では済まされない大惨事になる可能性もあった。ファルベンは、この公園を週３回利用しているので、暫くは周りに気を配りながら練習したいと思う。