第１０期生“卒業式”

　早いもので、ファルベン“卒業式”も今年で１０回目。この日を境に選手達との関係が終わるわけではないのだが、何度経験してもやはり寂しいものである。

 

　午前中は、“ボーリング”・“ＰＫ戦”・“リフティングリレー”・“メモリアルＤＶＤ作成用の撮影”など、のんびり和気藹々と体を動かした（ちなみに、ＰＫ＆リフティングは先輩の勝利）。

 

　昼食は、とても美味しいＢＢＱでお腹を満たし、午後は毎年恒例の［３年生 対 １・２年生］の紅白戦で盛り上がった（ちなみに、“魅せる”サッカーで３年生の貫録勝ち）。

 

　そして、最後は私にとって本当に寂しい卒業セレモニー。卒業生一人一人に寄せ書き入り記念ボールを手渡し、「卒業おめでとう」の言葉を送り握手を交わす（この時すでに涙目の私）。

 

　次に、第１０期生イレブンから後輩達へ熱いメッセージが送られ、最後はキャプテンから後輩達と私へ宛てた手紙の朗読（内容に感動しすぎて、ここで今年も号泣）。

 

　特に、「サッカーの技術はもちろん、“挨拶”・“整理整頓”などの基本的なルールやマナーを多く学ぶ事が出来ました」という言葉には感動した。

 

　その後に、「そのおかげで、社会に出ても必要な事を中学生で学ぶ事が・・・・・、ルールやマナーを守れないチームは強くなれない・・・・・」という言葉が続き更に感動した。

 

　ファルベンというクラブが、｛最も伝えたい事｝・｛学んでもらいたい事｝を、しっかりと理解して卒業してくれる選手達を改めて尊敬し感謝の気持ちで一杯になった。

 

　また、第１０期生イレブンから後輩へ送るメッセージは、「最後まで」・「やり切って」・「続ける事で」というニュアンスのものが最も多かった。

 

　最後の最後で、すばらしい集大成を“魅せて”引退した第１０期生イレブンらしいメッセージである（あの最高の引退試合は、今思い出しても感動する）。

 

　私からは、とても感動的な引退大会で【確かな成長】を実感できた事、歴代最高となる３つのカップ戦で【優勝】した事など、第１０期生の取り組みが正しかった事を話した。

　そして、怪我人が後を絶たずチーム作りに【苦労】した事なども話した。おかげで、公式戦では不完全燃焼の大会もあった（インフルエンザと相俟って不戦敗も経験した）。

　しかし、皆で力を合わせて困難な状況を乗り切り、先に挙げた素晴らしい成績を残した事を称えた。本当に、第１０期生は素晴らしい選手ばかりであった。

 

　また、保護者の皆様にも、そのような素晴らしい息子達を誇りに思って頂きたいと伝え、愛情たっぷりのサポートで選手達を大きく成長させて頂いた事に感謝の言葉を送った。

 

　先輩から後輩へ、正しく伝統が受け継がれていく。簡単なようで実は難しい。しかし、ファルベンイレブンは、１０年間その引継ぎを極めて正しく行っている。

　第１０期生イレブンが残してくれた財産は、本当に途轍もなく大きい。「努力を積み重ね続ける事の大切さ」を後輩達へ教えてくれた。

 

　【念ずれば花ひらく】。何事も、一生懸命念ずるように努力すれば自ずから道は開ける。私の好きな言葉であるが、第１０期生イレブンの花は見事に開いた。

 

　まだ書き足りないが、かなりの長文になってしまったので、第１０期生イレブンが高校でも更に大きな成長を遂げてくれる事と保護者様のご健勝を心から祈ってブログを終了したい。